「こんな手ですけど、いいですか?」(3月24日(水)日記)

昼休み、ケータイに留守電が入っていることに気付いた。ムスメたちの通う学校からだ。今日は修了式のあとに離任式も行なわれるため、卒業した長女も登校日になっている。学校からの着信は、就寝前に職場からかかってくることの次に、苦手だ。だいたいいいお知らせだったことがない。覚悟を決めて留守電をきく。

「(長女)さんが登校中に転んだようで手足にケガをしていました。擦り傷だけですが、かなり出血をしていたので保健室で処置をしました。ご家庭でも様子をみてあげてください」

……まじか??!!

慌てて長女のケータイへかけるが応答なし。んにゃろぅ、ケータイを持たずに買い物に行きやがったな……。これじゃあ、フケータイじゃねぇか。仕方なく、担任の先生へ電話をかける。

「お手数をおかけして申し訳ございませんでした!!まったく、卒業したっていうのに……最後の最後までご迷惑をおかけしてしまって本当に申し訳ございません」

ひたすら謝るわたしに先生がきく。

「その後、ご家庭での様子はいかがですか?」

「それが、今わたし仕事中でして。ケータイにかけたんですが持たずに買い物に行ってしまったみたいで様子がわからないんですよ。まったくもう、本当に申し訳ございません!!」

昼休みは束の間、心身ともにストレスから解放される時間だっていうのに今日に限っては謝りっぱなしで、まったくもう。

先生には改めて2年間お世話になったお礼を申し上げて、再度、長女のケータイへかける。

「もしもし~?」

繋がった!

「いや、先生から聞いたよ?ケガしたんだって?大丈夫かい??」

「そうなんだよ~。でもたいしたことないからぁ。大丈夫よ~」

「結構、血が出たって話だけど??」

「あぁ、うん。2回転んだからさぁ」

「2回?!なんで??」

「わからん。記憶ないもん」

まさかの記憶喪失。

とりあえず、覚えているかぎりでいいからと聞いた話は以下の通り。

 

離任式に充分間に合う時間に登校したつもりが、すでに体育館で整列していたので遅刻したかも?!と焦った。そこは走ったらいけないと先生たちが口を酸っぱくして注意しているアスファルトだったがとにかく焦っていたので、走ったら転んだ。起き上がってまた走ったら転んだ。血だらけの手を洗ったが完全に落としきれないまま、とりあえず何食わぬ顔で列に加わった。すると、担任の先生に

「○○先生に花束を渡す役をお願いしたい」

と言われたので

「こんな手ですけど、いいですか?」

と聞いたら

「んーー、とりあえず保健室行こうか」

というわけで行った。保健の先生には

「卒業生でこんなひどいケガを処置したことないわよ」

と言われた。

結論:アスファルトで走ってはいけない。

 

いやもう、相変わらずのドジっ子で愛おしさ爆発なんだが。

 

手足以外にはケガもなく元気そうなので安心しつつも、やっぱり気になるのでいつもより早めに帰宅した。先生がおっしゃる通り、こりゃ結構血が出たなってくらい、がっつりいっていたので正直引いたがなんとか冷静さを装って、またひとつ長女のドジっ子伝説が更新されたねー♪と笑いにかえた。

入学式までにはなんとか完治していますように……。