5月29日(土)

[ 5月29日(土) はれ 36.4℃ 47.1㎏ ]

昨日の夕食時に長女が

「□組の⚪︎⚪︎って子、そんなかっこよくもないしアレなのに実は彼女いるとかビックリ」

だの、

「××ちゃん、△△に呼び出されて行ったら告られたとかで付き合うことになったんだけど、そもそも最初の手紙が超キモくてムリ」

だのずいぶんとたのしそうで、自分の中学時代を見ているようだった。

「それで?あなたはどうなの?彼氏いるの?」

とツッコミたかったのだが、今はオットもいるし、どちらの答えが返ってきても全員がハッピーになれないだろう。そう思ってとにかく聞き手に徹した。

そしてチャンスは思いがけず早く訪れた。今日の夕方。お風呂に入ったとき、

「もうマジで手紙がキモくてさあ」

と昨日の続きを話しだしたのだ。

我慢。ガマン。がまん。gaman.

それ以降の内容はほとんど、いや、まったくもって覚えていない。とにかく長女の機嫌を損ねないようにタイミングを見計らうことのみ集中していた。

「●●ちゃんが『ウチもはやく彼氏ほしーー!!』って言ってた」

はい、来た。

今だ。

「●●ちゃんもだけど、ウチのお姉さんはいつになるやら」

昨日から聞き手に徹していたわたしが急に言い出したもんだから、長女は少し面食らったような表情をしてから言った。

「あ、付き合ってるんだ。実は」

……やっぱり。直接聞くことができてよかった。

相手は、卒業式の日にLINEのIDを交換したかった子。しばらくの間ぐだぐだ後悔していたからどんなにイケメンなのかと入学式の日に確認したらわたしの好みではなかった子。帰り道に正直に感想を伝えたら「顔はアレだけど、手はキレイなんだよ!」と謎のフォローをして必死だった子。こないだ2人きりで会うと話していた子。前日に突然、カチューシャだのネックレスだのブレスレットだの、とにかく巻けるモノはすべて巻く勢いで、更にシューズだのシャツだのを買ってきて誰がどう見ても気合いの入れ方が長女史上すさまじかった。

それまで長女のことを『心はおじさん』と呼んでいたが今日をもって撤回する。しっかりオトメだった。